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コンパニオン・プランティング

コンパニオン・プランティング(共生栽培)は単一植物を一ヶ所にまとめて栽培するのではなく、相性の良い他の植物と組み合わせて寄せ植えすることにより、病虫害の被害を最小限に抑え、かつ植物の生き生きとした成長を促して収穫量を増やしたり、風味や芳香を良くしたりするために昔からオーガニック・ガーデニングに用いられきた方法です。この相性の良い植物同士は一般にコンパニオン・プランツまたは共生植物といわれています。ここではコンパニオン・プランティングの例を目的別にご紹介いたします。

キンセンカ
キンセンカとカモミールを混植した我が家の菜園

病虫害を防ぐことを目的としたもの

●臭いによる虫よけ−植物の放つ特定の臭いを標的としてくる害虫を惑わせたり、寄せ付けないために、虫の嫌いな強い芳香のある植物を混植する。
◇ニンジンの臭いはタマネギの害虫を、タマネギの臭いはニンジンの害虫を寄せ付けない
◇チャイブ、コリアンダー、ナスターチウム、ニンニク等はアブラムシ除けになる
◇スペアミント、タンジー、ペニーロイヤル等はアリ除けになる
◇セージ、タイム、ペパーミント、ローズマリー等はアオムシ除けになる
◇チャイブやニンニクはバラのアブラムシ除けだけでなくバラの芳香を高めるのにも良いといわれている
◇バジルはミバエがトマトにつくのを防ぎ風味を高めるといわれている
●カムフラージュ−植物の特定の形状を標的としてくる害虫を惑わすために、形状の異なる植物を混植する
◇モンシロチョウを惑わせるためにキャベツ畑の中にディルを植え込む
●おとり−本命の植物に被害が及ばないよう、害虫がよくつく別の植物を近くに植える
◇青虫を引き寄せるヒソップを植えることによりキャベツに害が及ばないようにする
●土壌菌対策−土壌菌繁殖の抑制作用のある植物を混植して被害を抑える
◇ネマトーダ(センチュウ)の害を受けやすいトマトなどの野菜はフレンチ・マリーゴールド、アフリカン・マリーゴールド、キンセンカ、菊と一緒に植えると良い
◇ボリジはイチゴが土壌のウィルス病にかかるのを予防し収穫量を増やす
野菜ミックス
野菜ミックスガーデン

スペースの有効利用を目的としたもの

●空間の共有−植物の背の高さ、根の深さ、生育期間の違いを利用して限られたスペースを最大限に活かす
◇ブロッコリ、キャベツなどの生育期間の遅い植物の間に生育期間の早いレタスやラディッシュを混植して時間差収穫する。
◇トウモロコシと豆とレタスの組み合わせはトウモロコシが豆に支柱、レタスに日陰を提供し、豆が窒素分を集めてくれる。
●養分の分かち合い−多量の肥料を必要とする植物と肥料のいらない植物を組み合わせる
◇ブロッコリ、キュウリ、カボチャ、ジャガイモ、ナスなどのどん欲な野菜は、養分をあまり必要とせず窒素分を供給してくれる豆類と組み合わせて植えると良い。

益虫を呼び寄せることを目的としたもの

●受粉促進−果実の受粉を助けるミツバチなどが好きな植物を混植する
◇ラベンダー、ボリジ、タイム、ローズマリー、セーボリー、カモミール、ディル、フェンネル、アブラナなどはミツバチを惹き付ける
大根ミックス
コンパニオン・プランティングのたまもの? 自然交配してこぼれ種から育った大根とラディッシュのかけ合わせ
●害虫の天敵を招き込む−アブラムシなどの害虫を食する益虫が好きな植物を混食する
◇タンジー、ヤロウ、リムナンシスはテントウムシを惹き付ける

離して植えたほうがいいもの

●忌避植物 − 害虫だけでなく近くの植物の生長まで阻害する植物
◇フェンネル、ワームウッド、ルーは庭の縁取りや、犬小屋の近くに植えることでハエ除け、ノミ除けなどとして使える。
●相性の悪い組み合わせ
◇豆類とネギ類はお互いの成長を阻害するもの同士なので離して植える
●簡単に他家受粉してしまうもの
◇ウリ科の野菜同士は他家受粉しやすいのでスイカ、カボチャ、ズッキーニ、へちま、きゅうりなどはそれぞれ出来るだけ離して植える(以前、カボチャ味のスイカを作ってしまいました、へへっ)
ラベンダーとミツバチ
ラベンダーが咲くとミツバチが寄ってくる

コンパニオン・プランティングは、その地域の気候、生息する虫などの種類によって、植物の相性の善し悪しが変わってきますので、どういう理由で寄せ植えするのかをきちんと把握した上で行う必要があります。私はコンパニオン・プランティングの相性表が載っている洋書を片っ端から読みあさっては、理由も考えずに植物同士の相性だけをノートに何ページ分も抜き書きするという愚かなことをしていました。そして、ある本で良い相性と紹介されているものが別の本で悪い相性になっていたりしてすっかり混乱していたのですが、あるコンパニオン・プランティングの本を読んで目が覚めました。アメリカ特有の害虫避けに良いという理由でアメリカの本でグッド・コンパニオンになっているものがイギリスでは何の意味も持たなかったり逆効果になってしまうことがあるのです。イギリスの湿った気候特有の病害対策のため、或いはオーストラリアの強い日射し対策のためのコンパニオン・プランティングがお互いの国で有効であるという保証もありません。また、その植物をおとりとして植えていることがわからなければ、害虫が飽和状態に達したときにその植物を処理するタイミングを逃して被害を拡げてしまうことにもなりかねません。

コンパニオン・プランティングの奥はなかなか深く、その効果を最大限に活かすためには、まず自分の庭の気候や生息する虫達を知ることが大切です。例えば、私の庭ではどの植物よりもマスタードに青虫やアブラムシがつくことがわかったので今ではおとり専門に使っています。 こちら(オーストラリア)では大根を野菜としてではなくおとりとして植えている人も多いようです。庭を豊かに、そして賑やかにしてくれるコンパニオン・プランティングはいろいろな発見があって楽しいものです。あまりシリアスに考えず、少しずつ試しながら自分の気に入った組み合わせを増やしていけば良いと思います。

コンパニオンプランツの本

また、無農薬の防虫については病虫害対策のページもご覧下さい。

初筆−2003年7月


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