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ストローの最期


ストロー

殺される2日前に撮ったストローの遺影


2001年10月12日の日曜午後、ストローが殺された。アラスカン・マラミュートの白色種と思われる隣の犬に。。。

陶芸教室から戻ってきた私に相棒が悲報を告げた。ストローはシルキー種とペキン種のハーフで、うちで飼っている3羽のバンタムのうち、一番利発で美しいニワトリだった。麦藁色の羽をしているので相棒が"Straw"と名付けた。

「You're joking..」
「こんなこと冗談で言うはずないのはわかってるだろ。。」
わかってるけど、信じられません。信じたくない。 オーストラリアの田舎でニワトリがキツネやワシに連れ去られるのは別に珍しくない話だけど、ここは一件一件が垣根で囲まれている郊外の住宅街なんですけど〜。しかも隣のイヌに〜? この間はサギに池の金魚を絶滅寸前にされたばかり。うそでしょ〜。

「ストロー」とクリスマスローズ
「ストロー」とクリスマスローズ

新しい隣人は2ヶ月前に引っ越して来るとすぐに家の改装を始め、イヌのために前庭のフェンスも背の高いものに取り替え、ぼろぼろになっていたうちとの間の垣根もそのうち折半で新しくする矢先だった。

「埋める前にストローにお別れをしたいんじゃないかと思って。見るかい?」

そう言って相棒は小屋からストローの入ったダンボール箱を取り出した。ストローが包まっている血のついたタオルを見ただけで涙があふれでてまともに見られなかった。

「ストロー、苦しんでた?」
「いや、僕がかけつけた時はもうイヌにくわえられたまま首がだらっとなっていたから、すぐ死んだんだろう。」

隣のイヌはとにかくでかい。垣根に前足をつけて顔だけニョキっと出した時の目線は身長160センチの私と同じ高さで近くにいるとぎょっとさせられるときがある。愛敬のある顔してるけど、狼の血を引いてるからニワトリに手を出してしまうのは「本能」だからどうしようもない。

一度イヌが垣根のあまい部分を押し入って裏庭に入ってきた時は相棒がすぐ気がついて間一髪で間に合った。あまくなっている部分を手当てして、隣人にも注意するよう言ってあった。でもそれでも足りなかった。

金魚がサギに襲われた時と同じで「可能性」に気がついていながらきちんと対処しなかった、いや、対処はしたのだがそれが至らなかったという事態を繰り返してしまったのが悔やまれてならない。

砂浴びする「ストロー」
砂浴びする"ストロー"

飼い主がイヌをどうにか押え込み、ストローを取り上げて、私の相棒に返してくれたそうだ。ストローの親友のペッパーは、ストローの死を悼んで悲しい鳴き声をあげていたという。そしてしばらくの間、残された二羽はさびしそうにぼんやりたたずんでいたという。

ストローは3羽の中の番長格的な存在で、とてもすばしっこくていろいろなことを何でも一番先に覚える賢いニワトリだった。私たちを見るとよちよち短い足で走り寄っくるストロー。鶏小屋の中から出たくてじたばた行ったり来たりするストロー。池の飛び石を器用に飛んで渡るストロー。のんびりと土浴びするストロー。慌てて飛んで池に落ちてしまったストロー。たった2年の間だったがいろんな思い出を残していってくれた。

ストローは裏庭のユーカリの木の下に埋められた。安らかに眠れ、ストロー。

筆−2002年2月



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