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Garden in March 2004



Sunday, 28 March 2004

夏時間が終わり今日から時計の針を一時間遅らせました。気温は徐々に低くなっており池まわりではもうウィンター・アイリスが咲き始めました。この時期気をつけなければいけないのが水やりです。涼しくなったからとつい油断してしまうのですが乾燥は続いており気がつくと植物達がカラカラに干上がりかけていたりします。

レモンバーベナ
レモンバーベナ
チコリ
チコリ
ヤロウ
西洋ノコギリソウ

裏庭では各種ハーブが花をつけています。上記の写真は今咲いているハーブ達の一部です。涼しくなってきたのでシャワーよりも暖かいハーブバスが楽しみな季節になってきました。

今日はメルボルン市内で行われているフード&ワインフェスティバルの一環であるコーヒーフェスタに行って来ましたがそこでアラビカ・コーヒーの苗が1本10豪ドルで売られているのを発見。メルボルンは気候的に寒すぎるとはいえ思わず衝動買いしてしまいました。上等なコーヒー豆が穫れなくても素敵な観葉植物になってくれるでしょう。


Friday, 26 March 2004

オーストラリアでも遺伝子組み替えカノーラの栽培がついに許可されてしまったという残念なニュースを去年の8月にこのコーナーで報告しましたが、ビクトリア州で今年5月に予定されていた商業栽培開始が一時中止になりました。ビクトリア州知事が今後4年間GMカノーラの商業栽培を留保することを発表したのです。ひとまず胸をなでおろしました。


Sunday, 21 March 2004

昨年のイースターに遊びに行ったWarrnamboolの歴史村のコテージガーデンに咲いていたキンセンカ。黄色い花びらに茶色い目が可愛いくてとても気に入ったのでタネをこっそり持ち帰ってきたのですが、一年後に無事に我が庭で咲いてくれました!我が家で以前から栽培しているキンセンカはDiggers Clubで買ったGreenheart Orangeという変わり種でこちらは目の部分が緑色のものです。何世代か経つとシンプルなオレンジのみで先祖がえりしたようなものも時々見かけるようになりました。今後、黄色種とオレンジ種が交配したらどんなキンセンカが出来るのかちょっと楽しみです。

黄色いキンセンカ
黄色いキンセンカ
グリーンハート
キンセンカ"Greenheart"
先祖がえりしたキンセンカ
先祖帰り?

Thurday, 18 March 2004

こちらでは3月17日のSt.Patrick's Dayがスウィートピーを植える目安の日なのだとか。バイオダイナミック・カレンダーでは3月18日から花の日だったので今日は帰宅してからスウィートピーとルーピンのタネを蒔きました。日が落ちるのもだんだん早くなり帰宅してからの庭仕事もほんの少ししかできなくなってきました。今月末には夏時間が終わり時計の針も一時間遅くなります。朝起きるのが少し楽になる分、帰宅時には真っ暗になります。


Monday, 15 March 2004

週末は結婚記念日祝いにレストランに行ったり急に友達の家にディナーに招かれたりしたので、せっかく収穫したトウモロコシ4房を食べる暇がありませんでした。そして今日やっと収穫3日目のとうもろこしを食べたところ味がスーパーで買ったトウモロコシの味になってました。ぐすん。「トウモロコシは鍋に火をかけてから穫りに行け」と何かの家庭菜園の本で読んだことをころっと忘れていました。大失敗。

鉢植えのラズベリーが色づき始め一握りほどの収穫が出来るようになりました。中に半分虫が喰っているものがあったので、何も考えずたまたまそばにいた仔猫のタマラにやったら美味しかったらしく残さずたいらげてました。これが味をしめてしまったらしく後日そのまま鉢から食べているところを発見。またまた大失敗。


Wednesday, 10 March 2004

今日自宅に届けられた無料ローカル紙を見ていたら、2日に行ったデビッド・スズキ講演会の記事が出ていました。その中でフランクストン市は講演費の収益のうち2万豪ドルを、新しいネイティブ・ガーデン造園費用に使う予定である旨が報告されていました。自分の払ったお金が活かされること、自分の住んでいる自治体が環境保護に熱心であることを知り素直に嬉しい気分です。


Sunday, 7 March 2004

今週はまた少し暑さがぶり返して乾燥した日が続きました。トマトがよく色づきトウモロコシも甘くておいしいものが穫れます。パッションフルーツの収穫も始まり、この頃は朝食のフルーツヨーグルトにパッションフルーツをかけて食べる日が続いています。ブロッコリロマネスコの早いものはもう小さな球をつけ始めました。まだまだ虫が多い時期なのでアブラムシだらけになるのではないかとちょっと心配です。羽虫対策のために先週作っておいたトウガラシスプレーを撒きました。庭を見渡すと実にいろいろな虫達に遭遇します。ワインバレルに入れたコンポストから勝手に生えてきた野菜達はアオムシだらけになって見るも無惨な姿です。もともと植えたものじゃないので別に構いませんが・・・。そんな中にモンシロチョウの青虫でない蝶の幼虫も混じっていました。スズメガの幼虫が何匹かとちょっと正体不明の幼虫が混じっています。スズメガの幼虫はトマトによくつきますが、うちの鶏達の大好物です。青虫より硬いのでコリコリとした食感なのでしょう。青虫ももちろんよく食べますかスズメガの幼虫を混ぜてやるとコッコッコッとうれし鳴きして一番に飛びつくのですぐにわかります。他の大好物は赤ちゃんカタツムリとハサミムシ。こちらも殻がソフトシェルで食感がいいのでしょう。飼い主に似てグルメです。写真に撮ったスズメガと正体不明の幼虫はそのまま成虫になってもらうことにしました。

トウモロコシ
トウモロコシ
ブロッコリロマネスコ
ブロッコリ・ロマネスコ
Campanula Medium
カンタベリー・ベル
スズメガの幼虫
スズメガの幼虫
Catapillar
正体不明の幼虫

子猫のタマラはますますやんちゃに拍車がかかり今週は初めて塀をこえて隣家の庭を冒険に行きました。一方前庭ではカンタベリー・ベルが可憐な花をつけ始めました。


Tuesday, 2 March 2004
Dr Suzuki 講演会
講演会場の様子(ピンボケ)

今日は私の住むフランクストン市で開催されたディビッド・スズキ博士の講演会に行って来ました。Dr Suzukiはオーストラリアでも放映されているカナダのテレビ番組や数々の著作で世界的に有名な科学者ですから、勤め先のあるメルボルンでも講演があるのかなと思いきやなんとビクトリア州での講演はここフランクストン市だけだということだったのでせっかくだから会社を休むことにしてチケットを予約していたのです。市の小さな会場はビジネスマン、NGO関係者、学生達等で満杯でした。

演題は「Sustainability(持続可能性)」について。博士のトークはとてもエネルギッシュで最初の2分で聴衆の心をしっかり掴んでいました。講演は1992年にブラジルで開催された地球サミットの話から始まり、過去50年間というペン先ほどの短い歴史に人類はいかに前代未聞かつ持続不可能な成長及び変化を経験しているか、現代の科学がいかに個々切り離されていて全体的なレベルにおける相互関係というものへの観点が欠如しているか、経済というしろものがいかに私達から現実を見つめる目を奪っているか、人類が傷つけ続けている自然にどれほど私達が依存し又もろい存在なのか、そういったことをお馴染みのDDTやフロンガス、GM作物、子供のぜんそく増加、生体濃縮、見習うべき少数民族の自然認識などの例を交えて子供でもわかる平易な英語で話してくれました。しかも2時間のあいだお水も口にせずにジョークを交えながら私達に熱く語りかけてくる姿は感動的で講演の後は800人程の全聴衆が立ちあがって拍手をしたほどでした。もし内容がテレビや著書の繰り返しだったら講演費77ドルはちょっと私には痛いかなと思ったのですが終わってみればすっかり感激してやっぱり生の声を聞きに行って良かったと思いました。それにある程度これらの背景知識があったからこそ英語が理解できて講演が楽しめたのだと思います。

ディビッド・スズキ博士が遺伝学の博士号を取得してさあこれから一旗揚げるぞという時に出会って運命をがらりと変えてしまった本がRachel Carsonの"Silent Spring" (邦訳版は「沈黙の春」)だったと聞いて、「あー、この人もだったのか」と思うと同時に、ますますレーチェル・カーソンの業績の偉大さに感じ入りました。彼女の本は欧米におけるオーガニック・ガーデニング・ブームの火付け役となったし、日本では有吉佐和子が彼女の本に触発されて「複合汚染」を書きました。私も遅ればせながら先日やっと馴れない英単語に悪戦苦闘しながら"Silent Spring"を読みましたが既にある程度知っていた内容とはいえ読後とっても落ち込みました。もう何十年も前の話でも彼女のメッセージが色あせることはないし、事態は改善しているどころか複雑化・陰湿化しています。問題の大きさに改めて圧倒され、世界を支配する富の一極集中化がますます加速している現在において金も知恵もコネもない自分のちっぽけな力で果たして何が出来るのかとメゲそうになっていた時だったので、ディビッド・スズキ博士の講演会は私にとってはある意味でタイムリーでした。

博士は「じゃあ、どうすればいいの?」という疑問への答えも用意していました。積極的に問題に取り組む自治体の数を調査したところ意外と数が多かったことなどを挙げ、悪いニュースばかりではないんだと言って最近の著書「Good News for a Change: How Everyday People Are Helping the Planet」と「Good News for a Change: Hope for a Troubled Planet」を紹介してくれました。解決策はやはり草の根レベルのところからボトムアップで始めるしかありません。今迄はよく「Think globally, act locally」ということが言われてきましたが、globallyに考えるとどうしても問題の大きさに圧倒されて気が萎えてしまうのも事実。博士は「Think locally, act locally」でも良いんだ、そういったひとつひとつの地域活動が集まって結局「change globally」につながるのだからと励まして下さいました。David Suzuki基金のホームページのNature Challengeコーナーでは誰にでもすぐ実行できそうな環境に負荷をかけない10の生き方のうち、今後一年間自らが取り組めるものを3つ以上選択してチャレンジに登録することが出来ます。登録すれば自分の選択した約束を果たせるようなヒントや情報が満載されたEメールのニュースレターが月一回届きます。私も意思表明した人の頭数に加えてもらうために早速登録してみました。まず私が真剣に取り組まなければならないのは電車通勤のためフランクストン駅まで車で送ってもらうかわりに朝30分早く起きて一時間に一本しかない駅行バスをつかまえることで、今までに何度も挑戦と三日坊主の連続を繰り返しています。明日からまた挑戦、かな。


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